「特養に入所できたなんてお祝いモノだよ」2009年04月27日

 妻が認知症になってから私と顔を合わせるたびに妻の様子を尋ね激励してくれていた近所の女性は、旦那さんが病気で倒れるまで有料老人ホームに勤めていたのだが、ホームに勤めていたころ、よく「年をとってもなるべく老人ホームには入れない方がいいよ。」などと言って、ホームに入る老人の悲哀さを話していた。
 その人と今日顔を合わせたので、妻が特養に入所したことを告げたのだが、曰く、「言い方は失礼かもしれないけど、こんなに早く特養に入所できたなんて、お祝いモノだよ!」、と。 そしてまた、特養と有料ホームの違いを話してくれた。

 まだ家で介護してやれないほどではない72歳の妻の特養入所を受け入れてしまった自分に、まだ心の逡巡が残っていた私だったが、その“お祝いモノだよ”という言葉は、私の心をかなり晴れさせてくれた。

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