いよいよ特養に入所2009年04月12日

 いよいよ特別養護老人ホーム(現在の正式名称は「介護老人福祉施設」)に入所する日・・・・・

 当人には何と言ったらいいかわからないので、「いつも泊りにいっているK園に行くよ。」と言って車に乗せる。ショートステイなら施設の車が迎えに来てくれるのに、今日は家の車で私だけでなく息子の嫁も一緒なのだから“おかしいな?”と思うはずなのだが妻は何も言わない。ある程度分かって覚悟しているようにも見えるし、何にも疑っていないようにも思える。

 施設に着いて居所となる2階に案内され、そこで、看護の責任者、ケアマネージャー、フロアの介護責任者から、提出した健康診断書や若干の履歴等に基づいていくつかの質問を受け、また施設でのケアプラン等の説明を受ける.。
 終わって、妻はフロアに残り、私どもは1階の事務応接室に移ることになるのだが、妻は何故自分だけ残るのか怪訝そう。私は何となく後ろ髪を引かれる思いがこみ上げる。

 さて事務室では、入居契約書・施設の重要事項説明書などなど、一体いくつの書類に署名捺印したか数えきれなかった。

 すべての手続きを終えて息子の嫁と二人で帰るとき、本当に“これでよかったのか?”という思いが脳裏をよぎる。しかし、事務処理中に聞いたこの施設の待機者が750人以上という話を思い、認知症の介護というものが“出口のない作業”だということを思えば、“よかった!”と思い込むことが必要なのだろう。