老老介護の男性の死亡リスクは2倍?5倍?2009年02月07日

 産業医大の教授らのグループが予防医学関係の国際専門誌で発表した調査によれば、 『高齢の男性が親や妻らを介護する「老老介護」の当事者になると、十分な介護力がある家族と同居中の男性と比べ、本人の死亡リスクが約2倍になる。』(09年2月5日付日本経済新聞) とのこと。
さらに 『介護している男性本人が歩行に杖が必要であるなど身体能力が低いと死亡リスクは約5倍とさらに高くなった。』(同)という。
 頚椎の疾患で身体障害4級だし、後縦靭帯骨化症で難病指定を受けている私は、5倍の死亡リスクを背負っているのだろうか?

また、『女性では居住形態などと死亡リスクに関連はみられなかった。』(同)とのこと。
 女性は、子供の成長や家事を担った生活を送ってきているので介護にも強いのか、それとも女性の方が男性より基本的に強いのか?

悲しい思い-何が恐怖感を生んでいるのだろう?2009年02月22日

 最近妻は、何でもないと思われる事でやたらに『殺すの?!』『死んだ方がいいんでしょう!』という言葉を口走るようになってしまった。
 たとえば、食事のとき、茶碗に入ったご飯がもう一口のところできれいに食べ終わるところで残しそうになるので、「もう一息だから頑張って食べよう!」と言ったとたん『私を殺す気ッ!』と目を吊り上げる。そんな些細な場面で “殺す気?” とか “死んだ方がいいと思っているんでしょッ!” などと言い出すのだ。
 でもそのあとには『もう少し生きていたい!』と懇願する言葉が口をつくのだから、きっと何かに脅えているのだろうと推察するしかない。
 かって出来たことが今は出来ないという思いが頭の一部で働いて、生きていることへのある種の絶望感がこうした最悪の言葉になって出てくるのかも知れないと思うと、悲しさとともに限りない刹那さとなって、私の心を苛んでやまない。