本人も苦しんでいる!!(;_;)2009年11月22日

 今日、約3週間振りに妻の面会に行ってきた。
 正直、仕事が休みの日曜日になると私は、今日こそは面会に行って妻の状態を見てこようと思うのだが、恥ずかしながら一人で行くと号泣してしまうのではないかと、ついつい足が重くなってついに約3週間もたってしまったのだ。

 たまたま、妻が在宅介護のあいだ介護ヘルパーをやっていてくれた知己の女性が、一度面会に行ってあげたいと言っていたので誘ったところ、喜んで同道してくれたので私もいそいそと出かけることができた。

 ほぼ小一時間の面会だったが、その間に妻が発した言葉は孫と嫁の名前ばかり…
「ナオキ(3人の孫の2番目)、ミサキ(3番目)、・・・」 そして嫁の名前。
これを何回も何回も言葉にする。
 それで私は2人の息子の名前を言ってみると、
「わからない。忘れた。・・・・」 そして
「バカになっちゃんたんだよ。わからなくなっちゃったんだよ。」 と悲しそうな、寂しそうな表情になる。

 アルツハイマー病の妻は、何もかも忘れたり分からなくなってしまっていても、脳死になっているわけではない。何もかも分からなくなってしまっていたり、何も思い出せなくなってしまっていることを、脳のどこかで悩み、苦しんでいる ことが私にも判るから、私は辛く切なくなる。

『神様がいるなら・・・』2009年08月31日

 私には一男二女の孫がいるが、7月末に5歳になったばかりの末の孫娘は、私や母親(私の息子の嫁)と一緒に“おばあちゃん”の面会によく同道する。

 最近、母親とおばあちゃんの面会に行った帰り道、突然母親に質問したという。
孫娘「ママ、神様って本当に居るの?」
ママ「そうだよ、だから悪いことをすると神様が見ていてバチが当たるんだよ。」
孫娘「神様が居るんだったら、じゃあ何で神様はおばあちゃんの病気を良くしてくれないの?」

 --- そうだ、妻は40年前、自宅で寝たきりになっていた私の母親を1年半、25年前、脳梗塞で倒れ自宅で療養していた私の父親を3年半、ほとんど四六時中献身的に介護してくれた。その妻が、何でこのような悲惨な病に冒されてしまっているのだろう

 さあ 神様! この孫娘の素朴で真剣な問いに、どう応えてくれる ?!