◆『思い出を失うという孤独』…柳町光男氏の言葉で大いなる反省2011年01月16日

 今日の読売新聞の『ケアノート』というページに、映画監督の柳町光男氏が施設で亡くなられたアルツハイマー型認知症だったお母様のことを語った『母の孤独 救えず無念』という記事が載っていた。
 その中で、『・・・新しい方からゆっくりと記憶が消えていく。最後は私たち子供や父のことも忘れました。悲しいことでした。』という言葉に続けての『でも、思い出を失うということはどういうことかを考えると、自分たち以上に、母はどんなに孤独なのだろうかと胸が痛みました。』という言葉にショックを受けた。
 そう、“死よりも切ない別れ”などと自分のことばかり言っていたけれど、アルツハイマー病の本人の辛さや苦しさにもっともっと思いを致さなければいけない!!(-_-;) と反省させられた記事であった。


コメント

_ おばひゃん ― 2011年02月21日 23時22分45秒

小さな有料老人ホームのケアマネです。不穏の強い入居者さんの今後について考えていたのですが、ブログ大変参考になりました。
認知症の方の一般病院での入院治療の場合、病院側から付き添いを条件にされることに悩んでいます。また、不穏が強く鎮静剤の量が増えたために転倒のリスクが増大している入居者さんの薬を減らすために精神科へ入院すること(薬の調整をする)について、迷っています。ひとりひとりの状態と環境に合わせて、考えていくしかないですよね。
ところで、かなり重いアルツハイマーの方でも時々クリアな瞬間があると常日頃感じていますが、そんな瞬間に本人の意思を感じ取りたいと思うこの頃です。ちなみにご主人が入院されたことを聞いた時の奥様の涙は、きっとそんな瞬間だったのではないかと思います。
どうか、お元気で「家族の時間」を大切になさって下さい。

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